ゼノブレイド3の評価|1と2を遊んだ私の結論
「ゼノブレイド3って、実際どうなの? ゼノブレ3から始めても大丈夫?」
検索でここに来た方が知りたいのは、たぶんこのことだと思います。
先に答えだけ言うと、ゼノブレ3から始めるのは、あまりおすすめしません。主人公もストーリーも、1と2ほど泣けるとは思えませんでした。最高傑作と呼ぶことは、私にはできません。1と2が神作品であるからこそ、そのハードルを超えられなかった、というのが正直な感想です。
ただ、それでも良かったところはあります。サブクエストがメインクエストなのでは、と感じるくらいクオリティが高かったり、DLCまで遊ぶと救われた気持ちになったりしました。特に、1と2のキャラクターであるシュルクとレックスの登場シーンにはしびれました。
ゼノブレ3をやるなら、その前に1と2を先に遊んだほうがいい
私の結論はこれです。私自身、ゼノブレ3の本編を進めている最中は、何度も手が止まりました。もしゼノブレ3がシリーズ初体験だったら、1と2に手を伸ばさないまま終わっていたと思います。
ただ、メインストーリーは私に合わなかった。その理由は、この記事の後半で具体的に書きます。
ただし、DLC『新たなる未来』まで行くと話が変わる
先に救いを書いておきます。DLC『新たなる未来』まで行くと、印象がはっきり変わりました。私の場合、本編のエンディングにはわだかまりが残りました。腑に落ちないまま終わった、という感覚です。それがDLCで、かなり救われた気がしています。
だから私の総評は「おすすめしない」ではなく、「1と2が好きなら、ありかもしれない。ただしDLCまで行ってほしい」になります。本編だけで止めると、一番もやもやしたところで終わります。
私がどこまで遊んだか
立場をはっきりさせておきます。
- ゼノブレイド1:クリア済み
- ゼノブレイド2:クリア済み(DLC『Xenoblade2 黄金の国イーラ』まで)
- ゼノブレイド3:本編クリア済み、DLC『新たなる未来』もクリア済み
2については別記事で詳しく書いています。1と2の何がそんなに良かったのかを知りたい方は、ゼノブレイド2の正直レビューもあわせてどうぞ。この記事の結論が「1と2を先に」になっている理由も、そこに書いています。
ゼノブレイド3はどんなゲームか
※ 出典:任天堂(YouTube公式チャンネル)。
ゼノブレイド3は、2022年に発売されたNintendo Switch用のRPGです。ゼノブレイド1と2の物語が交わる、シリーズの区切りとなる作品として作られています。
舞台はアイオニオンという世界。ここでは、ケヴェスとアグヌスという2つの国が、終わりの見えない戦いを続けています。
主人公は、その敵対する2つの国からそれぞれ集まった6人。もともとは殺し合う立場だった、ケヴェス側の3人と、アグヌス側の3人です。それぞれの国のために戦っていた彼らが、あるきっかけで手を組み、この終わらない戦いの意味と、世界に隠された真実を探しに行く——というのが大きな流れです。
この世界にはひとつ、重い前提があります。それは次の章で触れますが、まずは「2つの国が戦い続ける世界を、6人が旅していく物語」とだけ押さえていただければと思います。
こんな人におすすめ/おすすめしない
おすすめする人としない人を、ネタバレを回避してお話しします。物語の中身には触れないので、ネタバレを避けたい方も安心して読めます。
おすすめする人/おすすめしない人
| 好きな傾向 | 私の独断と偏見の回答 |
|---|---|
| ゼノブレイド1と2をどちらも遊んだ人 | ◎ 過去作を知っているからこそ効く場面があります |
| 1か2のどちらかを遊んだ人 | ◯ DLCまでやることをおすすめします |
| シリーズ未プレイで、ゼノブレ3から入ろうとしている人 | △ さすがにゼノブレ3からやると、このゲームを嫌になってしまう人もいるかもしれません |
| 重い設定の物語がしんどい人 | △ かなりしんどい気持ちになります |
| サブクエストをじっくり遊ぶのが好きな人 | ◎ まじでおすすめ。泣けるシーンや驚くシーンが多いです |
| メインストーリーが神作品だけを探してる人 | △ ガチでおすすめしません |
ちなみに、重い設定と書いたのは大げさではないです。ケヴェスとアグヌスの兵士たちの一生は10年しかありません。つまりは、たった10年、10歳までしか生きられないという前提からはじまります。しかも、「成人の儀」と言われる儀式では、10年目になると光り輝きながら空へと消えていく。そして、こんな死に様になりたいと、兵士たちが望んでいるのです。
もうひとつ、この世界には親や子という概念がありません。人は誰かの子として生まれるのではなく、いきなり大人の姿でこの世界に現れ、10年を戦って生きて、終わる。まるで働き蟻のような世界だと想像してください。このストーリーの重さ、伝わるでしょうか。
過去作をやっていなくても大丈夫か
物語についていけるか、という意味なら、大丈夫だと思います。ゼノブレ3の中で説明されることはゼノブレ3の中で説明されます。過去作の女王が出てくる場面はありますが、そこが分からないと話がわからない、ということはありません。
ゼノブレ3から始めてもプレイできます。ですが、これまでの登場キャラクターが出てくるからこそ、その存在のおかげで、ストーリーの重い展開の救いにもなっています。
私がすすめるプレイ順
私がすすめるのは、1 → 2 → 3 → DLC の順番です。
ゼノブレ3を先にすすめる意見も見かけます。1と2を遊ぶとハードルが上がってしまうから、先にゼノブレ3を遊んだほうが楽しめる、というお話です。
それでも私は、この順番をおすすめします。なぜなら、ゼノブレ3から入って、そこでシリーズをやめてほしくないからです。楽しめるかどうかの話ではなく、1と2に出会えるかどうかの話をしています。
管理人良かった点(ここからネタバレを含みます)
ここから先は、物語の中身に触れます。何も知らずに遊びたい方は、ここで引き返してください。
ニアが出てきて、思わず声が出た
まずこれです。ゼノブレ3には、ニアが、アグヌスの女王として登場します。出てきた瞬間、正直、声が出ました。
ただ、そこに期待しすぎるのはおすすめしません。過去作の要素は、本編にそこまで深く関わってはこないからです。女王になった過去作のふたりの会話が楽しめると期待していましたが、それは叶いませんでした。そこがなんだか消化不良で。あくまで「遊んでいたら嬉しい不意打ちがあった」くらいに思っておくのが、ちょうどいいです。
ユーニの記憶が、思い出される場面
もうひとつ。仲間のユーニが、記憶を思い出して、手が震える場面があります。そこに至るまでの伏線の張り方も含めて、本当に面白かったです。ここも、自分で遊んで出会ってほしい場面のひとつです。
ヒーロークエストのほうが、本編より面白かった
遊んでいる最中、私はサブクエストのほうが本編より面白いと感じていました。なかでも「ヒーロークエスト」——仲間になる特別なキャラごとに用意されたクエストのことです——が良くて、ヒーロークエストがどれも面白い。それが逆に良くないと思っています。
今まで仲間だった人たちが全員敵になっていく物語のなかで、ヒーロークエストはどれも濃かったです。仲間になるヒーローたちを、並べてみます。
| ヒーロー | どんな子か |
|---|---|
| ルディ | 機械オタクで、クスッと笑える癒し枠 |
| アシェラ | 生き急ぐ戦闘狂。世界の根幹に触れる、最高のクエストでした |
| マシロ | 仲間思いがゆえに、重すぎる場面も。思わず泣きそうになりました |
| ニイナ | 打算的でツンツン、素直じゃない。でも仲間にすると大いに心強い |
| ナギリ(7号) | 機械の姿をした隠しヒーロー。コロニー0の元メンバー |
| ユズリハ | コロニータウの軍務長。内気だけど、狩りで鍛えた俊敏さを持つ |
| ミヤビ | ミオの親友の「おくりびと」。温和で優しく、料理が得意 |
| シドウ | コロニーガンマの軍務長。厳しくも温かい、教官タイプ |
| カムナビ | 硬派な武人。エセルとはライバル関係(2人とも戦闘民族すぎ、笑) |
| エセル | コロニー4の軍務長。クールで高貴だけど、部下から慕われる |
そして驚くのは、これらのヒーロークエストが、実はメインストーリーを進めるうえでは「行かなくてもいい」場所だったりすることです。おそろしいことに、行かなくても物語は進んでしまう。それなのに、このサブクエストたちが異様に面白いんです。
管理人世界の成り立ちについても、本編の説明より、ヒーロークエストのほうがすっと腑に落ちる瞬間がありました。あーそっかー、と自分で分かる感覚です。
章の終わりの、ミオの日記
各章の締めに、ミオの日記が入ります。まじで泣きそうになりました。
この世界の人たちは10年しか生きられないと書きましたが、ミオはそのなかでも、残された時間がとくに短い。その彼女が章ごとに書き残す日記が、時間が少ないことへの焦りを、静かに、でも確実に掻き立ててきます。残りわずかだと知りながらつづられる文章が、何度も刺さってくるんです。
だからこそ——終盤のある絶望的な場面では、本気でゲームを投げ出したくなりました。まじで嫌なシーンでした。それくらい、心を強く動かしてくる作品でもありました。まさに賛否両論のシーンだと感じています。
細かいけれど、良かったところ
戦闘については後半で正直に書きますが、ひとつだけ良かったところがあります。チェインアタックは案外好きでした。戦闘の中身をほとんど覚えていない私が、これだけは覚えている。それくらい印象に残る仕組みでした。
気になった点
ここからが、私がゼノブレ3に乗り切れなかった理由です。
主人公と、恐ろしいほど気が合わなかった
一番大きいのはこれです。主人公のノアと、恐ろしいほど気が合いませんでした。
うじうじしているところが、どうしても好きになれませんでした。ゼノブレイド3はキャラクターの表情がとても細かく作り込まれているのですが、私の場合、主人公が受け入れられないせいで、その作り込みまで不快に感じてしまいました。良いものを良いと思えなくなる、あの感じです。
1と2と比べると、差がはっきりします。
| 主人公 | 私の受け取り方 | |
|---|---|---|
| ゼノブレイド1 | シュルク | 目的がはっきりしていて、追いかけたくなった |
| ゼノブレイド2 | レックス | まっすぐで、応援したくなった |
| ゼノブレイド3 | ノア | 迷っている時間が長くて、乗り切れなかった |
これは好みの問題です。ノアの迷いを丁寧だと感じる人もいると思います。私はそうならなかった、というだけです。
それと、性格が好きになれないキャラが多かったのも、しんどかった点です。物語の都合として必要なのは分かるのですが、画面に出てくるたびに気持ちが下がりました。
本編の流れが、まじで面白くなかった
もうひとつの大きい理由がこれです。本編の流れがまじで面白くない。けど、サブクエはまじで面白い。私の実感はこの一文に尽きます。
作りが雑だという話ではありません。展開の運び方が、私には単調に感じられたんです。操られている人たちがいて、その本体を倒す。お山の大将を倒したら、次の大将がいて、また倒す。それが繰り返される。この流れが、途中からずっと同じ形に見えてしまいました。
そこに、話がごちゃごちゃしている感覚も重なりました。複雑すぎる、と言い換えてもいいです。整理されないまま情報が積み上がっていって、終盤は気持ちがついていかなくなりました。
「ひどい」という言い方は当たっているか
検索すると「ゼノブレイド3 ひどい」という言葉が出てきます。ここに答えておきます。
ヒーロークエストはちゃんと面白いし、章の締め方はうまいし、キャラクターの表情はよく作り込まれています。
私の言葉で言うなら、「本編の流れが私には面白くなかった」です。私は1と2を先に遊んでしまったから、比べてしまうと、ストーリーがもやっとしているという印象はあるかと思います。だからこそ、DLCがそのもやっとを解消させるような、スッキリとした終わり方になったような印象を受けました。
戦闘の中身を、ほとんど覚えていない
正直に書きます。ゼノブレ3の戦闘の中身を、ほとんど覚えていません。
これは取り繕いようがない事実です。難しいとは思いませんでした。1と2を遊んでいたので、システムに違和感もありませんでした。難しくもなく、引っかかりもなかった。だから何も残らなかった、というのが正直なところです。覚えているのはチェインアタックくらいです。
終盤の失速とエンディング
終盤で、気持ちが切れました。話が積み上がっていくというより、同じ形の展開が続いて、複雑な情報だけが増えていく感覚でした。
そしてエンディングです。わだかまりがありすぎる、というのが私の受け取り方でした。すっきり終わらない。納得できないまま画面が暗くなる。そういう終わり方でした。
——ただ、ここでこの記事は終わりません。DLCの話をします。
DLC『新たなる未来』は、本編の不満を解消するか
ここが、この記事で一番書きたかったところです。
※ 出典:任天堂(YouTube公式チャンネル)。
本編より、DLCのほうが面白かった
はっきり書きます。本編より、DLCのほうが面白かったです。
『Xenoblade3 新たなる未来』は、2023年4月26日に配信された追加コンテンツです。本編とは別の物語が描かれます。そして何より、ゼノブレイド1のシュルクと、2のレックスが仲間として登場します。
1と2を遊んできた人間にとって、これがどういう体験になるかは、想像がつくと思います。実際、私は本編を進めているときよりも、ずっと前のめりになっていました。
そして、DLCの主人公はマシューという青年です。拳で戦う格闘家で、行方不明の妹を探して旅をします。うじうじしていた本編の主人公とは違って、まっすぐで爽快。正直、私はこのキャラが好きになりました。主人公が変わるだけで、こんなに気持ちよく遊べるのか、と思ったくらいです。
本編で足りなかったものが、ここで埋まった
本編で私が引っかかっていた点と、DLCがどう作用したかを並べてみます。
| 本編で気になった点 | DLCではどうだったか |
|---|---|
| 主人公に乗れなかった | 別の主人公の物語なので、前提がリセットされました |
| 本編の流れが単調に感じた | 話の運びに引っ張られる感覚がありました |
| エンディングにわだかまりが残った | 救われた気がしています |
| 過去作との繋がりが薄く感じた | シュルクとレックスが仲間になります |
一番大きいのは最後の項目です。本編のエンディングで残ったもやもやが、DLCを遊んだことでかなり収まりました。完全に晴れたとは言いません。ただ、あそこで終わっていたら、私はこの作品にもっと厳しいことを書いていたと思います。
管理人クリア後に、いつDLCを始めるか
私は本編をクリアしたあと、DLCに入りました。この順番で良かったと思っています。
本編のエンディングでわだかまりが残った、その気持ちが冷めないうちに『新たなる未来』を始めるのが、たぶん一番効きます。時間を空けてしまうと、何にもやもやしていたのかを忘れてしまうからです。本編クリア後にやり込み要素へ寄り道するより、私はDLCを先にすすめます。
DLCだけ買うのはありか(買い方と価格)
ここは事実を正確に書いておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 『Xenoblade3 新たなる未来』 |
| 配信日 | 2023年4月26日 |
| 買い方 | 単体では購入できません。「エキスパンション・パス」の購入が必要です |
| 価格 | エキスパンション・パス 3,000円(税込) |
| 本編未プレイでも遊べるか | 本編をプレイしていなくても『新たなる未来』から遊べる、と公式に記載があります |
※価格は2023年の配信開始時点の販売価格です。セールなどで変わることがあるので、最新の正確な価格は各販売サイトで確認してみてください。
本編を飛ばしてDLCだけ遊ぶのは、公式に認められた遊び方です。ただ、私はすすめません。DLCが効くのは、本編で残ったわだかまりがあるからです。それがない状態で遊んでも、半分くらいしか届かない気がします。
くわしい内容は公式サイトで確認できます。
まとめ|それでも、1と2が好きな人へ
合わなかった、と書いたうえで思うこと
ここまで、合わなかった点をたくさん書いてきました。それでも私は、ゼノブレイド3を遊んで良かったと思っています。
ニアに会えたからです。ユーニが記憶を思い出す場面があったから。ミオの日記で泣きそうになったから。ルディやアシェラやマシロのクエストがあったからです。そしてDLCで、シュルクとレックスにもう一度会えました。
これらは全部、1と2を遊んでいたから受け取れたものでした。
私がこの記事を書いた理由は、はっきりしています。ゼノブレイドを好きになってほしいから、ゼノブレ3から始めてほしくないんです。ゼノブレ3から入って、合わなくて、そこでシリーズをやめる。1と2という最高傑作に、一生出会わないまま終わる人になってほしくない。それだけです。
ゼノブレ3を遊ぶなら、こう遊んでほしい
合わなかった点も、声が出た場面も、DLCで救われた話も、遊んだままに書いてきました。最後に、私からの提案です。
- ゼノブレイド1と2を先に遊ぶ
- そのうえでゼノブレ3に入ると、女王たちの場面で感情が乗る
- 本編で失速しても、そこでやめない
- DLC『新たなる未来』まで行く
この順番なら、仮にゼノブレ3が合わなくても、シリーズごと嫌いにならずに済みます。
『Xenoblade3』の詳細は公式サイトで確認できます。価格はセールなどで変わることもあるので、最新の正確な価格は各販売サイトで確認してみてください。
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